女性の抜け毛の簡単な改善法はありますか?

2017.12.8

かつては薄毛(抜け毛)は男性の主な髪の悩みのように思われていました。しかし、女性も薄毛(抜け毛)は気になるものです。
毛を気にしている女性の割合は10代でも約7%、60代になると約44%と言われています。
抜け毛の原因には様々なことがありますが、女性の場合はストレスや食生活に加え、女性ホルモンの減少も少なからず影響を受けるようです。
女性の頭髪の悩みの中でも多い薄毛(抜け毛)について、原因と改善策を含めて本日はお話をしましょう。
髪は女性の命よ。

薄毛を気にしている女性の割合は?

かつては「薄毛のお悩み」は男性の悩みとされてきました。しかし、実際に薄毛(抜け毛)に悩む女性も多かったはずです。
実際に薄毛(抜け毛)を気にしている女性は多くいます。

大手頭髪サービス会社が15歳以上の男女にリサーチをかけたところ、年代別で見た「薄毛を悩みとしている人」の割合は以下のようになりました。
10代…7%
20代…13%
30代…20%
40代…24%
50代…31%
60代…44%
なお、男性はやはり女性より薄毛(抜け毛)の悩みを抱える方は多いようで、女性より+10~20%程度の増加が見られます。

また、とあるビューティケアの企業が20~60代を対象に行ったアンケートでは、薄毛が気になる部位別の割合は以下のようになります。
分け目…56%
つむじ…35%
髪の生え際…32%
髪全体…16%
気になる部位なし・その他…5%
(複数回答のため合計が100%にはなりません)

さらに、部位別に関して言えば20~60代のいずれもの世代が1番気になる部位を「分け目」と答えており、半数以上が分け目の薄毛を気にしている結果となっています。

分け目がね~。

抜け毛の原因はどんなことがありますか?

抜け毛の原因は以下のようなことがあげられます。
○不規則な生活
○バランスの崩れた食生活
○ストレス(冷房などの外的ストレスも含む)
○シャンプーが合っていない
○カラーリングやパーマなどの髪へのストレス
○ホルモンバランスの崩れ
○血行不良

特に女性の場合は最後の3項目が当てはまることも多いかと思います。
体の仕組みやホルモンの働きが男性と異なる女性は、薄毛になるメカニズムも男性とは違いがあります。

女性は全頭薄毛になりにくいと言われていますが、確かにそのようになるのはごく稀です。
この性差には「テストステロン」という男性ホルモンの働きが深く関わってきます。

ヒトは誰もが男性ホルモンも女性ホルモンもその両方を持っていますが、男女でそれぞれの分泌量が異なり、働き方が異なります。その差が心身に、それぞれのその「性らしさ」を与えているわけです。

テストステロンは「より男らしくするホルモン」ですから、大きく立派な体を作り、外敵と戦う闘争心をかきたてる一方で痛覚を鈍らせる作用を持ちます。

成人男性に濃いヒゲが生えるのもこのテストステロンの働きによりますが、毛母細胞分裂を促進させる作用があるために髪の成長が早くなります。その結果、男性のヘアサイクル(髪が生えてから抜け落ちるまで)は2~5年と、女性のヘアサイクルの4~6年より短くなるわけです。

毛母細胞とは、毛根の根元にある丸く膨らんだ「毛球」の中にある細胞で、毛細血管から栄養や酸素を受け取っています。毛母細胞が髪を作り成長させているわけです。テストステロンはそんな毛母細胞の成長分裂を促すホルモンなのです。

テストステロン自体に脱毛を起こす作用はないとされてますが、このホルモンが代謝によってジヒドロテストステロン(5αDHT)に変成すると、毛母細胞の分裂を阻害し皮脂を過剰に分泌して毛穴を詰まらせ、その結果、薄毛や脱毛を起こすとされています。

テストステロンの影響は特に前頭部と頭頂部に出ます。ですから、男性の薄毛の方はそれらの部位に薄毛が起こりやすいのです。この男性ホルモンによる脱毛症を「男性型脱毛症」と呼び「AGA」と略されます。「AGA」は耳にされたことのある方も多いかと思います。

とはいえ女性も5~10%ほどはこのテストステロンを分泌するのでAGAは皆無とは言えません。これを、「女性男性型脱毛症」(FAGA)と呼んだりもしますが、たいていの場合は前頭部・頭頂部を中心に毛髪が薄くなるに留まります。
女性が全頭薄毛になりにくいのはこういう理由からです。

このFAGAの他にも女性特有の薄毛・脱毛には、分娩後脱毛症(出産の後にホルモンバランスの乱れから脱毛が起きる)や、牽引性脱毛症(ポニーテールなど髪の毛をきつく縛って引っ張ることで起こる脱毛症)や、円形脱毛症(主にストレスが原因とされている)があります。円形脱毛症は皮膚科を受診するのが良いでしょう。

また、分け目の薄毛が気になる方は定期的に分け目を変えるのも方法です。毎日同じ分け目することで、同じ場所(地肌)が風や熱に晒され、外的ストレスを受けている可能性があるからです。
テストステロンで筋骨隆々

薄毛になりやすい女性って?

薄毛になりやすい女性は男性ホルモンであるテストステロンの分泌が多い方、というのは前項目でお話ししました。

年齢的なところで見ると、女性が薄毛を気にしだすのは30代からのようです。
これは、女性ホルモンである「エストロゲン(卵胞ホルモン)」の分泌が関係しています。
エストロゲンは女性らしい丸みを帯びた体を作ったり、自律神経を安定させて気持ちを優しくしたりと「女性らしさ」心身を作る役割を果たしていますが、このエストロゲンは髪の生成にも強く関係しています。

エストロゲンは側頭部・後頭部で強く作用します。男性にも多少なりともこのエストロゲンが分泌されているので、薄毛だけど側頭部や後頭部は髪が残っているという方が多いのはそのせいです。
このエストロゲンが不足してくると、髪はツヤを失ってパサつきが出ます。さらには抜け毛が増えるのです。

女性の場合、このエストロゲンの分泌ピークは30歳前後とされています。35歳を過ぎる頃から卵巣の機能は低下していくと一般的には言われていますが、それにあわせてエストロゲンの分泌も落ちていきます。

そのため、30代に差し掛かると薄毛・脱毛が気になりだし、悩みとなる女性が多いようです。
出産をご経験の方で、産後一時的に脱毛が増えたという方もいると思いますが、これは出産によりエストロゲンが一気に消費されたからです。

女性ホルモンとともに髪にとって大切なのが「血流」です。血流と言っても、血液だけでなくホルモンも含めた体液全体を指します。

漢方では髪のことを「血余」(けつよ)と呼んだりします。ホルモンも含めた体液全体が余裕のある状態で体内を循環することが髪にとって大切だという意味です。
栄養状態の良い上質な血液が髪に豊富に供給され続けることが健全な発毛と育毛にとって何より大事です。

高カロリーで高脂肪、高コレステロールに偏る乱れた食生活を続けていませんか?
また、午後10時から午前2時までの「ゴールデンタイム」と呼ばれる心身が最もリラックスした状態になる時間帯にリラックスできずに過ごすような生活環境ではありませんか?
食生活や生活環境の乱れは血行不良になりやすいのですが、血行不良は髪に対しての栄養不全を起こします。

その結果、抜け毛や切れ毛、くせ毛といったダメージの形で髪にすぐ現れてくるでしょう。
薄毛や抜け毛に悩む人は、髪は生活を写す「鏡」だと考え、食生活や生活環境を見直してみましょう。

髪がバサつくのよね。

簡単にできる薄毛の改善方法はどんなのがありますか?

簡単にできる薄毛の改善方法にはどんなものがあるのでしょうか。
血行不良によるものが薄毛の原因だとするならば、血行不良を改善するのが一番の近道。です。

一般に、ストレス性の脱毛に悩まされる方は、いわゆる無呼吸症候群の人に多いと言われています。
呼吸の浅い人やため息をよくつく人には髪のトラブルも多いように感じられます。
薄毛は様々なストレスによる血行不良が原因となっていることも多いと述べましたが、呼吸は血液を全身に行き渡らせるための大切な機能を果たしています。
そのため、腹式呼吸で横隔膜を大きく拡げ、充分なポンプ機能を効かせた呼吸を行うことが大切なのです。

深呼吸は、ストレスで高ぶった交感神経をしずめて、副交感神経へと切り替える方法のひとつです。
ゆったりと深く呼吸する生き方は、髪にとっても大切なことです。
深呼吸をするだけで髪が変わるのであれば、こんな簡単なことはありませんよね。
また、次の項目でお話しする「ブラッシング」も実に簡単な薄毛予防・薄毛改善方法です。是非、習慣化していただきたいです。

深呼吸が髪の予防?!

ブラッシングで改善できる?

血行不良によるものが薄毛の原因であるなら、頭皮に栄養状態の良い血流を取り戻せばいいわけです。そこで、オススメしたいのがブラッシング。

ブラッシングは実は薄毛の改善にとても有効的です。
シャンプー前のブラッシングはあらかじめ汚れを落としたり浮かしたりしてくれるだけでなく、寿命を終え、次の毛髪準備に入る毛髪も落としてくれます。また、頭皮のコリもほぐれ、頭皮弾力が増すことで、シャンプー時の汚れ落としもより効果的です。

また、ブラッシングで汚れを浮かせておけば、シャンプー剤の量も少なくてよく泡立つでしょう。
少量でしっかりと洗浄できるため、すすぐ時に頭皮にシャンプー剤が残りにくくなります。頭皮にシャンプー剤が残ると、臭いや皮脂の過剰分泌やフケ・かゆみといった髪のトラブルに発展しかねません。それらの髪へのストレスは薄毛に繋がることも否めません。

ですから、シャンプー剤は「これでもか」というくらいしっかりとすすいで流しましょう。また、使うシャンプー剤が少なければ、すすぐのも容易になります。

ブラッシングで頭皮を満遍なく刺激できれば、髪にツヤが出るのはもちろんのこと、頭のコリもほぐれますし目の疲れや肩の張りもすっきりします。これは血行が促進されるからです。

朝昼夕と気が付いた時、リフレッシュしたいとき、頭皮がつかれたな、すっきりしない、目が疲れたなどのタイミングでブラッシングを習慣化すると、血行がよくなり、薄毛予防・薄毛改善にもなりますし、頭のコリや肩の張りも改善できて一石二鳥ですよ。

頭皮には約4万個の毛穴があり、1つの毛穴から3~4本出ています。一つの毛穴に髪が沢山ぶら下がっている頭皮の状態は、想像以上に負担がかかっています。
髪が密集し、ジャングル状態の頭皮は、指だけではケアが届かない場所。
指では届かない場所にはブラシがとても役に立ちます。
ブラッシングは頭皮の健康にとって必須のケアともいえます。

まとめ

かつては男性の悩みの代名詞のようであった薄毛(抜け毛)は、今では女性の悩みでもあります。
60代の女性の約半分が薄毛(抜け毛)に不安を抱いているほど、女性でも薄毛は代表的な頭髪の悩みです。また、女性の薄毛部位で皆さんが気にされているのは「分け目」であるということもわかりました。

女性の薄毛の原因は、年齢とともに減少していく女性ホルモンであることも確かですが、生活環境や食生活の乱れから起きる「血行不良」であることも多々あります。

血行不良は腹式呼吸で深く呼吸をすること、ブラッシングを習慣化することで頭皮の血行を良くすること、そして食生活の偏りをなくすことです。

これらの簡単な改善方法を意識して、多くの人の悩みである女性の薄毛を防いでいきましょう。
「目指せ美髪」は生活スタイルの見直しからしていけるといいですね。