頭皮のかゆみが起きるのはなぜですか?
2018.1.16
髪や頭皮で気になること、悩みに思っていることを調査(10~60代男女対象)したところ、頭皮がかゆい、と答えた人は14.5%で8位のお悩みでした。
特に社会に出て活躍したり、育児が忙しかったりする30代女性では、多忙を理由にした洗髪不足によるフケ・ニオイに並んで「かゆみ」が気になるとおっしゃる方も多くいらっしゃいます。
さらに、40代、50代ではヘアカラーの長期使用によるアレルギー症状で出る「かゆみ」も。
かゆみの原因は頭皮が乾燥しているからなのでしょうか? かゆみを放置するとよくないのでしょうか? かゆみとフケの関係は? かゆみを改善することはできるのでしょうか? 今日は頭皮のかゆみについて、お話いたします。
かゆいんだ~
頭皮が乾燥しているからですか?
かゆみの原因は以下のようなことが挙げられます。
・ヘアカラー剤などによるアレルギー
・シャンプー剤が頭皮に残留している
・皮脂の過剰分泌
・雑菌の繁殖
・頭皮の乾燥
・タミン不足
・内的な病気の影響、薬の影響
・ストレス、頭痛、肩こりなどによる血行不良
特に、頭皮が乾燥すると皮膚を守ってくれているバリア機能が落ちますから、どうしても少しの刺激でかゆみが出ることがあります。
頭皮に限らず皮膚も冬などは乾燥するとカサカサしてかゆくなることがありますよね。それと同じ現象が起きていると考えられます。
保湿をしてくれるシャンプー剤の使用や、保湿のためのヘアオイルの使用を検討してみてください。
乾燥以外に病気が原因でかゆみが出ていることもあります。
例えば、赤い発疹ができてフケも出てきているような場合は乾癬の可能性もあります。また、シラミという虫が頭皮に感染していることも考えられます。
白癬菌による感染の場合は、頭皮の水虫であることも。また、アトピーということもあります。
これらの病状の場合は、頭皮トラブルという言葉で片付けるには危険なこともあります。気になる症状があれば、皮膚科にご相談ください。
かゆい!病気なんだろうか?
かゆみを放置するとどうなりますか?
シャンプーを変えた時に、以前のシャンプー剤に慣れた皮膚が新しいシャンプー剤に馴染むには多少時間がかかることもあり、その過程でかゆみが出る、ということもあります。
かゆみを放置すると、ひどいかぶれになったり、かきむしってしまってその結果頭皮が傷ついて化膿したりすることもあり得ますから、ただちにシャンプーの使用をやめて医師の診察を受けましょう。
また、ヘアカラーをしたらヒリヒリ、ムズムズする、ということもあります。これはアレルギーのサイン。アレルゲンに触れ続けて抗体量が限界を超えたのがアレルギー症状です。アレルギー症状は年齢とともにリスクが高まりますので、ご自宅でヘアカラーをされるときはパッチテストで安全を確かめましょう。特に40歳を過ぎたらパッチテストは必須だと思ってください。
アレルギーリスク低減のためにも、毛染めをした後でもきちんと髪を洗い、せめてお湯でしっかりすすぐということを行なってください。
色が落ちてしまうのではと心配して洗い流すのをためらう方がいますが、それは間違いです。
フケも増えるのでしょうか?
頭皮のかゆみを放置するとフケも増えるのでしょうか。
頭皮のかゆみが乾燥によるものだと、肌が荒れたり赤みがかったりして皮膚がはがれ落ちることがあります。これが結果としてフケになることも大いに考えられますから、かゆみをそのままにしておくと、やはりフケは増える可能性は高いです。
また、頭皮のかゆみがシャンプー剤やトリートメント剤の残留や、増えすぎた皮脂によるものだった場合もやはり、かゆみを放置しておくと脂分の多いフケになり得ます。
さらに、頭皮がかゆいということは無意識のうちにかきむしったりしていることもあるでしょう。そうすると、当然ながら頭皮の皮膚が新陳代謝のサイクルを無視して剥がされてしまうわけですから、フケが増えたと感じることも多いでしょう。
かゆみはないでちゅ
改善の方法はありますか?
頭皮のかゆみを改善するためには、まずかゆみの原因を把握することです。
シャンプーを変えたことによるかゆみの場合は、数日はシャンプー剤を使わず、お湯だけですすぎ洗いをしましょう。数日様子を見てからシャンプーを元々使っていたものに戻す事をお勧めします。ただし、元々つかっていたシャンプーの成分自体に反応する場合もあります。
その際は、シャンプー剤の量を少しにし、すすぎ洗いをしっかりすることをお勧めします。
パーマ剤やヘアカラー剤によるかゆみの場合は、パッチテストを必ずしてから使用するようにする工夫が必要です。美容院に相談するのも良いでしょう。
頭皮の乾燥による場合は保湿剤やオイルを使い、保湿することが重要です。
頭皮ケアに良いオイルは、ホホバオイル、アルガンオイル、オリーブオイル、椿油(カメリアオイル)、マルラオイル、などの植物由来のオイルです。
オイルは洗髪前にブラッシングで汚れを浮かせた頭皮になじませます。髪につけるのではなくて頭皮をマッサージするようにオイルをなじませるのがポイントです。
この後5~10分待ち、まずぬるま湯でたっぷりとすすぎます。オイルが汚れを浮かして、クレンジング効果も期待できます。
シャンプーはいつもの「1日1回2度洗い」を行なってください。
シャンプー剤は少量にとどめましょう。頭皮になじんだオイルを、取り除いてしまいかねません。
洗髪後にタオルドライをしたら、オイルをごく少量、手に取り、髪ではなくて頭皮になじませていきます。あまりオイルを使いすぎるのとベタつきますから、1円玉くらいの大きさにとどめておきましょう。
頭皮にオイルがなじんだら、次に頭皮をマッサージしながらオイルを浸透させていきます。リラックスして充分にオイルを行き渡らせたら、いつも通りドライヤーで乾かしましょう。
頭皮の乾燥が主な原因の場合は、敏感肌用や乾燥肌用のシャンプーを使うという方法もあります。
エス・エイチ・エス社の「薬用SHSスカルプシャンプー」は肌や髪と同じ成分であるアミノ酸で洗い上げるシャンプーです。敏感肌の方も乾燥肌の方も安心して使っていただけるシャンプーです。
頭皮環境を1番に考えたシャンプーですので、ダメージを敏感に感じ取ってかゆみという危険信号を発する頭皮の元気を回復させてやることができるでしょう。
菌繁殖が原因でかゆみが出ている場合は洗髪後にきちんと髪を乾かすことが重要です。ドライヤー前にタオルドライで4~6割乾かすイメージできちんと水気を落としましょう。また、ドライヤーは頭皮に当てるようにし、根元からしっかり乾かすことが重要ですが、乾燥させすぎるのも乾燥肌の原因になりかねませんから、短時間でしっかりと乾かすようにしましょう。
赤みがひどい場合や、じゅくじゅくしている傷がある場合など、あきらかにかゆみが悪化している場合は医療機関に相談するようにしましょう。
また、ストレス、肩こり、頭痛などの血行不良で頭皮にかゆみが発生している場合は、専用のブラシを使用したブラッシングがおすすめです。エス・エイチ・エス社のスカルプブラシは乾いている髪をブローする時も、洗髪時の頭皮マッサージにも使えるブラシです。ブラッシングを習慣化し、洗髪時に頭皮マッサージを行うことにより、頭皮の血行不良を改善することができるでしょう。
かゆいからと言って1日に何度もシャンプーをするのは、間違いです。
敏感肌用や乾燥肌用といった頭皮に優しいシャンプーを使用し「1日1回2度洗い」を心がけましょう。
何度もシャンプーすることで皮脂が余計に落ちてしまい乾燥肌に拍車がかかることもありますし、反対に皮脂が増えすぎて乾燥とは別のかゆみが出てしまうこともあります。
まとめ
男女ともに多くの割合でお悩みの頭皮のかゆみ。乾燥やアレルギー、シャンプー剤の残留や雑菌の繁殖などで起こることが多いようです。
頭皮に何かしらのトラブルが起きると、頭皮がかゆくなることも多く、かゆみはいわば、頭皮の危険信号なのです。
危険信号を受け取ったら、何が原因でかゆみが出ているか考えてみましょう。
シャンプーの仕方や、洗髪後のドライの仕方、保湿剤やオイルの使用で頭皮環境を整えれば、かゆみが改善されることも多くあります。