トリートメントでおすすめはありますか?
2018.2.21
髪の傷みを修復し、キューティクルを整えてくれるトリートメント。
パーマやカラーリングを頻繁にしていたり、さまざまなストレスを受けて痛んでしまったりしている髪に、トリートメントは有効です。
最近ではリンスやコンディショナーを使わず、代わりにトリートメントを使っている方も多いのではないでしょうか。
また、洗い流すタイプのトリートメント(インバストリートメント)や、洗い流さないタイプのトリートメント(アウトバストリートメント)などもあり、使用方法も成分も様々です。
今日はそんなトリートメントについて、その効果や成分、トリートメントの仕方や、トリートメントは果たして頭皮にとってよくないのか? についてお話しいたします。
染めていても髪はキレいわよ!
トリートメントの効果は?
トリートメントの効果は「髪のキューティクルを整える」ことにあります。
ヒトの髪は3層の構造で成り立っており、芯になっている「メデュラ(毛髄質)」を、髪の質量の85~90%を占める「コルテックス(毛皮質)」が覆っています。そのさらに外側を、厚さ0.005ミリの硬くて透明なタンパク質(ケラチン)組織がウロコのように重なって内部組織を保護しています。
人間の体の「骨、肉(筋肉・内臓)、皮膚」のような構造になっているわけです。
そのウロコのように重なっている組織こそが「キューティクル(毛小皮)」です。
このキューティクルは傷むと剥がれ、繊維状の組織を糊のようなタンパク質でつないでいるコルテックスが露出してしまいます。コルテックスは外部からの刺激や薬剤などに弱く、キューティクルが剥がれるとコルテックスはさらにダメージを受けます。すると、切れ毛や枝毛といった毛髪トラブルが起こってしまうわけです。
トリートメントはキューティクルを整えてコルテックスに刺激が届きにくくなるように髪を内側から補修してくれます。
内部に浸透して髪を補修してくれるので、パサついた髪が滑らかになります。
特に、パーマやカラーリングをしている人はキューティクルが傷みがち。髪がパサついたり切れ毛が起きていたり枝毛があるという場合は髪を補修してくれるトリートメントを使用してキューティクルを整えましょう。
パーマかけたいな!!
トリートメントは頭皮によくないと聞きますがどうでしょうか?
トリートメントもリンスもほとんどが油分です。油分は毛穴について固まると、毛穴の詰まりの原因になり、毛穴を塞いでしまいます。毛穴が塞がると髪の健全な成長を妨げてしまいます。
トリートメントは、頭皮によくないというよりは、頭皮には必要のないもので、頭皮につけるものではありません。ですから、シャンプーとは逆に毛先を中心につけることを意識してください。
頭皮にトリートメント剤を残すとフケや痒みの原因になりますし、毛穴が塞がると薄毛が髪のボリュームダウンの原因となります。
トリートメント剤が流れてしまうと効果がないのでは?と思う方がいるかもしれませんが、頭皮についてしまったトリートメント剤は不要なものですからしっかりと洗い流しましょう。
おすすめのトリートメント方法をご紹介します。以下を参考にトリートメントをされてください。洗い上がり後、指通りの違いを体感できるかと思います。
まず、トリートメントは温めてつける、が基本です。トリートメントは手のひらにとって、両手で包むようにし、よく温めてから毛先を中心につけます。
この時、たくさんトリートメント剤を使用して効果をあげようとする人がいますが、用量をきちんと守りましょう。たくさんトリートメント剤を使えば使うほど補修効果が高まるものではありません。トリートメント剤をたくさん使いすぎると、頭皮にそれらが残ってフケやかゆみの原因となることもあります。
次に、トリートメントを毛先に向かってつけます。手のひらで全体になじませたら、指をクシがわりにし、梳くようにつけると効果的です。
シャンプー専用のスカルプブラシをお持ちの方は、毛先につけたトリートメントをブラシでとかすと、よりキューティクルへのトリートメント成分の浸透度があがります。頭皮から離れたところから毛先に向かって梳いていきましょう。
最後にしっかりとすすぎます。
スカルプブラシをお持ちの方は、ブラシでとかしながらすすぐと、液剤を落としやすく仕上がりのツヤ感もアップしますよ。
スカルプブラシでおすすめなのはこちら。
トリートメントの時のみならず、すすぎ時での使用や、乾いた髪のブローや洗髪時のスカルプマッサージにも幅広くお使いいただけます。
シャワーキャップやホットタオルを使うと、よりトリートメント成分が髪に浸透しやすくなります。頭皮にトリートメント剤をつけないようにする、しっかりと洗い流す、を意識してトリートメントをしましょう。
トリートメントで髪ツヤツヤ!
どのような成分のトリートメントがいいのか?
一般的には髪のダメージが大きければシリコン、髪にハリやコシを出してボリュームを確保したい場合はノンシリコンがいいとされています。
ヘアケア用品で最近何かと耳にする「ノンシリコン」ですが、ノンシリコン=どんな髪質にもよい、というわけではありません。シリコンの何が問題かというと、きちんと洗い流さずに頭皮に残ってしまった場合、毛穴を塞いで頭皮環境を悪くする、ということが問題です。シリコン・ノンシリコン関係なく、トリートメントは頭皮につかないようにすることが大事です。
ご自身の髪のダメージの具合や髪質、しっとり系にしたいのか、サラサラ系にしたいのかを考えてお選びいただくのがいいかと思います。
ダメージは受けないぞ!
髪質によってトリートメントを変える方が良いのでしょうか?
髪の質、髪の毛のダメージの具合、アレルギー反応(地肌に合っているか)などを見て、自分に合ったトリートメント剤を選びましょう。
先程説明したように、トリートメントの成分がシリコンかノンシリコンか、というだけでボリュームが増えて見えたりボリュームを抑えたり、と変わってきます。
髪の毛の質は、美容師さんに相談するのが1番的確でしょう。毛の細さ・太さ、毛の柔らかさ・硬さから合うトリートメントを選びましょう。
髪の毛のダメージ具合でも選び方が変わってきます。カラーリングやパーマをしている人のためのトリートメントもあります。
アレルギー反応はトリートメントの成分に対して強い反応が出る人もいます。特に体調を崩している時に痒くなることもあります。痒みや痛みを感じたら皮膚や頭皮が炎症を起こしてしまう前に使用をやめましょう。
トリートメントが自分に合っているかどうかは、使い続けた時の「効果」を見ることです。
合っていないトリートメントの場合は、髪の補修効果を感じることはできませんし、フケや痒みといったそのほかのトラブルが起きることもあります。
価格や見た目、香りやCM(宣伝)で決めるのではなく、必ず自分の髪質や体質に合ったものを選ぶようにしましょう。
まとめ
髪のキューティクルを整え、傷んだ髪を修復してくれるトリートメント。
トリートメントの効果を確実に感じ取るためにも、トリートメントはおすすめの正しい方法で施しましょう。
髪質や、その時の髪のダメージ具合によってトリートメントは選ぶのがベターです。その際に、成分の違いでトリートメントの仕上がりにも違いが出てきますから、ご自身の髪質や髪のコンディションを把握しましょう。
美容師さんに相談するのも方法です。