頭皮をケアすることによって得られる効果は何ですか?
2018.2.22
近年、注目されている「頭皮のケア」。
スカルプケア、などとも呼ばれ、頭皮をケアするためのシャンプーやグッズも見かけるようになりました。
頭皮をケアすると、抜け毛の予防や、髪や頭皮のべたつきを抑制することができます。また、かゆみを抑えることができ、白髪の予防にもなるでしょう。
頭皮はいわば、髪の毛の土壌。
土をより良いものにしてやれば、髪も健康に育っていくのです。
本日は頭皮のケアについて、どのような効果があるのか、どのようなケアがよいのかお話ししていきましょう。
野菜とおなじなんだ!
抜け毛を予防できますか?
頭皮をケアすると抜け毛を予防できるのでしょうか。
抜け毛や薄毛は多くの方の悩みかと思われます。抜け毛の原因は、ストレスから男性ホルモン、加齢から毛穴の汚れまでと様々ですが、髪の生産工場である「毛球」は休眠することはあっても、毛球の寿命が来るまでは死んでしまうことはありません。そして、この毛球があるのは頭皮です。
ですから、頭皮の環境をケアし、毛球をメンテナンスしてやることで、髪の毛周期(髪が誕生してから自然に抜け落ちるまでのヘアサイクル)を正常なものにしてやり、抜け毛を予防することができます。
毛球は、髪の生産工場と言いましたが、原料である血液が充分に運ばれてこなかったり、髪の出口である毛穴が汚れでふさがったりなどトラブルが起きると、毛球の稼働効率はダウンします。
そうすると、新たな髪が作られにくくなり、さらにトラブルを放置すると毛球は稼働を止めてしまいます。
「原料が供給されなくなったのだから、もう髪を作らなくていい」と脳やその指示を受け取る神経や細胞らが誤った判断をしてしまうからです。
そこで、このようなトラブルを防ぐために日々頭皮をメンテナンスしてやるのが「頭皮ケア」です。
特に髪のボリュームダウンの主要因は老化と血液不良です。また、毛穴の汚れ、も原因のひとつです。
毛穴の汚れや詰まりといった頭皮トラブルが原因であれば、頭皮ケアの際に毛穴の汚れや詰まりを改善するケアをしてやるとよいということです。
具体的な頭皮ケアの方法は後ほどご説明します。
放っておくと育たなくなるんだ!
べたつきを抑えることはできますか?
頭皮や髪のべたつきの、主な原因は皮脂の過剰分泌です。
皮脂の過剰分泌は、シャンプーで皮脂を取り除きすぎているか、食生活の乱れ、生活習慣の乱れ、ホルモンバランスの乱れ、忙しさなどを理由に洗髪できていない、といった理由が挙げられます。
特に、髪や頭皮のべたつきが気になることから1日に何度もシャンプーしたり、シャンプー剤を沢山使ったりすることで、皮脂を落としすぎていることが原因でべたつきが生じてしまう方が多いようです。
皮脂を落としすぎると、頭皮のバリア機能が失われてしまいます。すると、脳が頭皮のバリア機能を高めなければならないと判断して皮脂を過剰に分泌するのです。その結果、皮脂の過剰分泌による頭皮のべたつきが生まれてしまいます。
頭皮がべたつけば、髪の毛もべたつくでしょう。頭皮の皮脂は過剰であればべたつき、なさすぎると乾燥肌になってしまってフケが増えたりもします。
皮脂の量を適度に保つのもまた、頭皮のケアで改善できることです。頭皮の脂分を適切に保つためには、シャンプーの仕方や、アミノ酸系のシャンプーを使うという方法があります。
具体的な改善方法については後の項目でご説明します。
今日は決まってる!
かゆみを抑制できますか?
頭皮ケアをすることで、かゆみも抑制することができます。
かゆみの原因はヘアカラー剤などの薬剤によるもの(アレルギー含む)、頭皮の乾燥、シャンプー剤の頭皮残留、皮脂の過剰分泌、雑菌の繁殖、ストレスなどが挙げられます。アレルギーや皮膚病については、頭皮のケアをしても、根本的な解決にはなりません。ヘアカラー剤などによるアレルギーの場合は、アレルギーテストをあらかじめすることや美容室に相談すること、ヘアカラー剤を使用することを一旦やめる、といったことが改善方法になります。また、湿疹が出ている、赤みがひどい、化膿してじゅくじゅくしているなどの場合は放置すると悪化することもありますので、皮膚科を受診し、お医者様に相談しましょう。
アレルギー以外の、頭皮の乾燥、シャンプー剤の残留、皮脂の過剰分泌、雑菌の繁殖、頭皮の血行不良などは頭皮環境が大きな要因であることがあります。
皮脂の過剰分泌については前項目で説明した通り、頭皮から皮脂を取り除きすぎていることが主な原因です。
シャンプー剤の残留は洗髪時にきちんとシャンプー剤を落としきれていないことが原因で、こちらも頭皮からシャンプー剤をきちんと取り除くためにこれでもかというくらいすすぎ流すことです(シャンプーの仕方については後述します)。
また、頭皮に雑菌が繁殖するのは、同じようにシャンプー剤が残っていることが原因であることもあります。多くは、洗髪後にきちんと乾かせていないことや、発汗してそのままにしていることが挙げられます。こちらも、洗髪後や発汗後の頭皮のケアをきちんとすれば改善できると言えるでしょう。
頭皮のかゆみについてはこちら「頭皮のかゆみが起きるのはなぜですか?」も併せてお読みください。
腕までかゆい!!
白髪予防はできますか?
頭皮のケアをして白髪まで予防できるのでしょうか? 答えは「できます」。
白髪はそもそも、遺伝も原因ですが、血行不良や水分不足、その他に生活習慣の悪化が原因とされています。頭皮や毛根の元気を回復してやると、メラニンが再び供給されて白い状態で伸び始めた毛でも黒くなることがあるとされています。
髪は毛穴の奥の毛包というところでメラニン色素を含まない形で誕生します。その後、栄養分とともに色素を送りこまれ、黒髪に育っていくのです。
白髪は加齢や遺伝もありますが、特に若い時点で生えてくる若白髪などは、栄養分と色素を送りこまれる時点で頭皮にトラブルが起きてしまい、色素が送りこまれずに白髪になってしまうわけです。
睡眠不足やストレス、食生活の改善も白髪の予防については大切ですが、頭皮マッサージをすると血行が良くなり、栄養分も頭皮に行き渡りやすくなると考えられます。
特に若白髪に関しては、様々なケアを実践すればまた黒く生えてくることがありますから、ぜひこちら「若白髪になる原因は何ですか?」と併せてお読みください。
どのようなケアがいいのでしょうか?
頭皮のケアは、血行を良くし栄養を頭皮に行き渡らせるための頭皮マッサージ(スカルプマッサージ)がメインになってきます。
大切なのはリラックスして行うこと。
そしてできれば日常に取り入れて習慣化することです。
薄毛や抜け毛を防ぎ、髪のボリュームアップを目的とした頭皮ケアの場合は血行不良の改善も当然ながら、毛穴の汚れや詰まりを取り除くことが大切です。
そのためには、シャンプー前のブラッシングをおすすめします。
シャンプー前にブラッシングをすると、汚れをあらかじめ浮かせることができます。また、抜けてしまっている髪を取り除いておくこともでき、シャンプー時に髪が絡まってしまい切れ毛に繋がるようなことも防げます。
また、ブラッシングはシャンプー前だけでなく、朝昼夜いつでもすると、血行促進にとても効果があります。
手指だけでは頭皮の隅々まで刺激するのは困難ですが、ブラシを正しく使えば頭皮を万遍なく刺激できます。頭皮の血行促進はもちろんのこと、髪にツヤが出たり、頭のコリがほぐれたりして眼精疲労や肩の張りも解消するでしょう。
洗髪前はもちろんのこと、それ以外でのブラッシングも是非習慣にしてください。
ブラッシングの仕方は以下の通りです。
1.毛先をゆっくりと丁寧にとかす。一気にブラシを通そうとすると髪に負担がかかりますから、毛先のもつれをとるように、ブラッシングしていくのがコツです。
2.生え際の2~3センチ手前からブラッシングを開始しましょう。お顔の周りから行うとリフトアップ効果も高まります。頭皮にきちんとブラシを当てるようにしましょう。
3.こめかみの生え際2~3センチ手前から耳の横を通り、後頭部へブラッシングしていきます。
4.首元から襟足、頭頂部に向かって引き上げるようにブラッシングします。頭皮への刺激と汚れ落としに効果的です。
髪の長い方は髪を頭頂部あたりで掴み、ブラシを首から頭頂部に向けてしっかり這わせられるようにしましょう。
このようにしてシャンプー前にブラッシングをすると、毛穴が開きやすい状態になり、シャンプー時に毛穴の汚れが綺麗に取り除きやすくなります。シャンプーの効果を高めることができるわけですね。
べたつきや、かゆみの原因となる皮脂の過剰分泌については、皮脂を適度に頭皮に残すことが大切です。
おすすめはアミノ酸系シャンプーを使うこと。
アミノ酸系シャンプーは洗浄力が優しく、皮脂を取りすぎない特徴があります。また、肌に優しいアミノ酸系の成分で洗い上げるので、敏感肌や乾燥肌の人にも適しています。
シャンプーは1日1回、夜に2度洗いがよいでしょう。べたつきが気になるからと1日に何度もシャンプーすると、皮脂が取れすぎて逆効果あるいは乾燥肌になりフケが増えたりするなどの別のトラブルが生じがちです。
また、シャンプー時は髪を洗うというよりは「頭皮を洗う」ということを意識してください。また、こすって洗うのではなく、指の腹でマッサージしながら洗いましょう。
シャンプーの仕方のポイントは次の通りです。
ぬるめのお湯でしっかりと頭皮と髪を濡らす。お湯で地肌を揉むように洗いましょう。血行が促進され、毛穴が開きやすい環境になります。
少しの量のシャンプーを手のひらにしっかりなじませる。(シャンプーの量は500円玉程度の大きさが目安)
洗髪時は下から頭頂部に向かって、脂や汚れを浮かすように洗う。
シャンプー剤を残さないように、しっかりと流す。シャンプーに1分かけたとすれば、すすぎには2分かけましょう。
1回目のシャンプーは毛穴の汚れを溶かしながら頭皮を柔らかくするイメージで洗いましょう。
2回目のシャンプーでも1回目のシャンプーと同量のシャンプーの剤を使用する。
指の腹で毛穴の汚れを揉み出すように2回目のシャンプーでは、毛穴の汚れと1日の疲れを揉み出すイメージで洗いましょう。
最後にシャンプーが毛穴に詰まらないように、これでもかというくらいお湯でしっかりとすすましょう。
ブラッシングの習慣は頭皮の血行不良を改善しますが、専用のブラシを使った洗髪時の頭皮マッサージも頭皮ケアとして効果があります。
エス・ハート・エス社が開発したスカルプブラシはシャンプー時に使える頭皮マッサージブラシ(スカルプブラシ)です。シャンプー時には汚れを落とすことはもちろんですが、頭皮の毛穴に詰まった汚れをしっかりとかき出して落としてくれます。また、心地良いマッサージで血流を促進し、頭皮をケアして活性化してくれるのが特徴です。また、洗髪時のだけでなく、乾いている髪にも使えます。
汚れを落としながら頭皮をマッサージすることで髪が元気になり、血行不良や毛穴の汚れが原因で起こる抜け毛や薄毛、頭皮のべたつきやかゆみ、白髪といった髪のトラブルを改善してくれるでしょう。
国内特許と海外意匠を取得した独自開発のスカルプブラシで、清潔で健康な頭皮環境を維持し、健康な髪を目指しましょう。
まとめ
近年よく耳にする「スカルプケア」。
スカルプとは頭皮や地肌のことで「頭皮のケア」のことです。
頭皮をケアすることは、抜け毛や薄毛、髪のボリュームダウンやべたつき、かゆみや白髪といった様々な髪のトラブルの改善につながり、美髪を維持することができるでしょう。
頭皮のケア方法は、ブラッシングによる血行促進や、毛穴の汚れの除去、1日1回2度洗いのシャンプーで頭皮環境のコントロールをすることが挙げられます。
また、スカルプブラシを使って頭皮マッサージをするのも効果があります。
良い頭皮環境を整えることで、髪の毛や頭皮のトラブルを未然に防ぎましょう。