髪の毛のサイクルについて

2018.3.9

髪の毛には生まれてから抜けるまでの「毛周期」という「髪の毛のサイクル」があります。

このサイクルが乱れると脱毛が起きるなどのトラブルが起きて、薄毛の原因になり得ることがあります。

 

髪の毛のサイクルは年齢により異なるということはありません。ただし、女性ホルモンや男性ホルモンの影響により、サイクルの男女差はあります。
髪の毛のサイクルが乱れないようにすることで、薄毛などのトラブルを未然に防ぐことができます。髪の毛のサイクルを理解すると、髪と頭皮のケアの大切さがわかると思います。

今日は髪の毛のサイクルについてお話をさせていただきます。

髪にも月と同じようにサイクルがあるんだ!

髪の毛のサイクルは年齢により違いますか?

髪の毛が生まれて抜けるまでのサイクルを「毛周期」と言います。毛周期は個人差があり人によってそのサイクルは異なります。しかし、髪の毛のサイクルには個人差はあれど年齢差はありません

毛周期は人体に備わっている自然のサイクルであり、大きく3つの期間に分かれています。
まずは「成長期」、これは毛母細胞という髪の毛を生み出す細胞が盛んに分裂して髪が成長する時期のことです。

毛母細胞は栄養素や血液といった髪の原料を毛乳頭から受け取り、細胞分裂を繰り返して髪の毛を作っていきます。

生活改善を行なって栄養バランスを整えたり、血行改善をしたりしましょうと言われるのは、この「髪を生み出す」成長期において、栄養や血液は髪の原料となり、髪にとってとても大切なものだからです。サイクル全体の約8割がこの成長期であり、髪の成長が始まって太く成長していくための大切な期間です。

髪が成長しきると、次は「退行期」です。髪の生産工場である「毛球」の部分が縮小し、毛母細胞の分裂は減少していきます。そうして、毛球は退化します。退行期は男女ともに10~14日間程度と言われています。

毛母細胞が完全に分裂を停止すると、「休止期」がきます。成長の終えた髪が自然に脱毛します。しかしこれも自然のサイクルの一環です。休止期が訪れても髪の生産工場とも言える「毛球」は年中無休で働いています。

次の成長期の準備に向けてまた動き出し、約3ヶ月の期間をあけたら、再び細胞分裂を始めるのです。

年齢とともに薄毛が気になるようになってきた…きちんと髪の毛のサイクルが稼働していないのでは? とお思いの方もいるかもしれませんが、毛球は眠ってしまうことはあっても、決して死んでしまうことはありません。

髪の原料である血液が充分運ばれてこなかったり、髪の出口である毛穴が汚れでふさがったりなどのトラブルが生じることで、毛球の稼働効率が落ちてしまうのです。そうすると、新たな髪は作られにくくなってしまいます。

髪のボリュームダウンの主要因は老化と血行不足であることが多いです。さらに、毛穴の汚れも原因の1つです。

毛穴が汚れや老廃物でふさがってしまえば、その分髪は太くなることができません。また、本来1つの毛穴から3本の毛髪が生えるはずが毛穴がふさがることによって1本しか出てこられなければ、実際に生えてある髪の毛は減数しているわけですからボリュームダウンに繋がるわけです。

髪のメカニズムが健全に機能していれば髪の数は減りませんから、年齢によって髪の毛のサイクルが変わって薄毛になった、とは一概には言えません。

頭皮に十分な血液がいるんだ!

男女によって差はありますか?

髪の毛が生えてから抜け落ちるまでの毛周期(ヘアサイクル)には、男女によって差があります
女性で4~6年、男性は2~5年と言われています。男女で髪の毛のサイクルに差があるのは男性ホルモン「テストステロン」の働きが深く関わってきます。

男性も女性もそれぞれ性ホルモンを持っていて、性別関係なく男性も女性ホルモンを持っていて、女性も男性ホルモンを持っていますが、男女ではそれぞれの分泌量が異なります。また、働き方にも違いがあります。その差が、男女の心身に「男性らしさ」「女性らしさ」を与えています。

テストステロンは男性ホルモンですから、男性をより男らしくするホルモンです。
立派で大きな体躯を作り、闘争心をかきたてる作用があり、痛感を鈍らせる作用も持っています。これらの作用は生物としての男性にとってはとても重要なことです。

成人男性に濃いヒゲが生えるのもテストステロンの働きです。毛母細胞の分裂を促進させるのがテストステロンですから、その結果、髪の成長も早くなります。成長が早いということはサイクルが早いということです。

ですから、女性の髪の毛のサイクルが4~6年と長いことに対して男性の髪の毛のサイクルは2~5年と、女性の毛周期よりも短くなるのです。

どっちが早い、競争だ!

髪の太さによってサイクルは違いますか?

髪の太さはコルテックスによって決まります
コルテックスとは、髪の毛の質量の85~90%を占める、毛皮質のことです。
ヒトの体で言えば「肉」の部分に当たります。
髪の構造は3層構造。中心に「骨」となるメデュラ、メデュラを覆っている「肉」となるコルテックス、コルテックスをウロコのように重なって包み込んでいる「皮膚」のキューティクル、で成り立っています。
このコルテックスが多ければ太くて硬い髪というわけです。

サイクルが正常に機能してれば、成長期に毛母細胞が細胞分裂を繰り返し、髪は強く太く育っていくわけです。
成長期が何かしらのトラブルで短いまま退行期を迎えてしまうと、太く成長できず細いまま脱毛してしまいます。

また、先ほど述べたように毛穴がふさがっていても髪が太く成長できないまま成長期を終えてしまうということがありえます。
成長期にめいっぱい毛母細胞を分裂させてやることが太く健康な髪を育てることに繋がります。そのためにも、毛母細胞に豊富な栄養と血流を行き渡らせることが重要になるわけです。

無事に育てば大きくなるんだ!

場所によってもサイクルは違いますか?

ヒトは体のあらゆるところに毛が生えています。脇や腕、陰部や足、髭といった体毛です。
頭に生える髪の毛と、様々な部位に生える体毛はそれぞれサイクルが異なります

例えば顔に生える毛の毛周期は6ヶ月から1年半ほどです。脇やVIOゾーンは1年から2年半とされています。
そう考えると、やはり髪の毛は男女差があれど2年から6年ですから、サイクルはとても長いことがわかりますし、ゆえに体毛に比べると長く太く生えることがわかります。

それでは、頭皮の中でも場所によってサイクルは違うのでしょうか。
後ろの髪の方が伸びるのが早い気がする,
、前髪だけすぐに伸びる気がする、とおっしゃる方もいるでしょう。それについては、いまのところ科学的な根拠はないとされています。
ただ、毛周期がたまたま一致すると、当然自然脱毛する時期も合うことがありますから、一部分ばかり伸びるのが早いと感じることはあり得るでしょう。髪の毛をできる限り均等に伸ばしたいと思われる方は頭皮のケアをきちんと行うことで成長期にめいっぱい髪の毛を成長させることがいいかもしれません。

薄毛にお悩みの方で前頭部や頭頂部の薄毛が特に気になる、という方もいらっしゃるかもしれません。前頭部や頭頂部の髪の毛のサイクルが乱れているのでは? と考えられるかもしれませんが、これはまさに前述した男性ホルモン「テストステロン」の影響を受けやすい場所ということになります。

テストステロンが代謝によってジヒドロテストロン(5αDHT)に変成すると、毛母細胞の分裂が阻害されます。そうすると成長期に毛母細胞が分裂をあまり行えないうちに退行期に入ってしまうわけです。髪の毛のサイクルのほとんどを占めている成長期をさっさと切り上げてしまうわけですから、自然脱毛が早まり薄毛につながってしまうわけです。
また、ジヒドロテストロンは皮脂を過剰に分泌して毛穴を詰まらせ、それによる脱毛も起こしてしまいます。
そういう意味では頭皮の場所によって、サイクルに違いが出てしまうこともあります。

テストステロンの影響か!

ケアするとサイクルは変わりますか?

頭皮のケアをきちんとすると、髪の毛のサイクルは正常に機能しようと努力します。

特に、毛母細胞が分裂するために必要不可欠な「血液と栄養」をきちんと頭皮に行き渡らせることが重要となります。

血行不良を起こしたり、きちんとした食生活を送らずに栄養不足になったりすると髪の原料である血液と栄養が毛母細胞に取り込まれなくなりやすいのです。

頭皮のケアには、正しいシャンプーと頭皮のマッサージがよいでしょう。
頭皮のマッサージにおすすめしたいのは洗髪時の頭皮マッサージとブラッシングの習慣化です。エス・ハート・エス社のスカルプブラシは、洗髪時にはもちろんのこと、乾いている髪のブラッシングにもお使いいただけます。

頭皮の丸みにぴったりフィットする特許取得の頭皮密着設計になっており、どこからブラッシングしてもしっかりきれいに汚れを落とすことができます。

なによりも、376個のピンがあることで頭皮の隅々までピン先が行き渡り、毛穴をダイレクトにマッサージすることができます。

また、食生活や生活習慣の見直しもヘアサイクルを正常に働かせるために大切なことです。

まとめ

髪の毛のサイクルである「毛周期」。

成長期、退行期、休止期と三段階あるサイクルの中でも、成長期にいかに毛母細胞に分裂をさせるか、で髪は太く長く育ちます。

サイクルを正常に機能させれば、髪の生産工場である毛球は衰えませんし、年中働いてくれ、髪は自然脱毛を迎えるまで健康に育ち続けます。

成長期に毛母細胞をきちんと分裂させるためには、血流と栄養をきちんと頭皮に行き渡らせることが大切です。

正しいシャンプーとブラッシング、食生活や生活習慣を改善して、ヘアサイクルを整え、太くて強い髪を育てましょう。