髪にコシがあったのになくなってきたのはなぜ?
2018.3.28
年齢とともに髪にコシがなくなった…、シャンプーして乾かしたあとはふっくらしているのに時間が経つとぺたんとなる…、コシがなくなったのでボリュームダウンして見える…など、髪のコシについて悩まれている方は多いかと思います。
髪のコシとは、髪の「弾力」のことを言います。
髪のコシがなくなると、どうしても髪にボリュームが出ません。その結果、ボリュームダウンし、場合によっては薄毛に見えることも…。
たとえば、髪がぺたんとするであるとか、指に巻きつけた髪が弾かれるように「するん」としなくなった…それは髪のコシがなくなってきたサインです。
今回は「髪の弾力性」である髪のコシについて、コシがなくなる原因やその改善方法、髪のコシが落ちることでの抜け毛との因果性についてご説明します。
弾力あるよ!
髪のコシがなくなることはあるのですか?
髪のコシがなくなることはあるのでしょうか。
髪のコシとは「弾力」のことです。
シャンプーのCMなどで、髪の毛を指に巻きつけて、するんっと弾ませて見せる演出をご覧になられた方も多いでしょう。
髪が根元からきちんと立ち上がり、ボリューミーでふんわりしている…これが髪のコシ、です。
しかし、髪のコシは加齢とともに落ちていったり、パーマ、カラーの長期使用、食生活や生活習慣の乱れにより失われたりしてしまうのです。
特に加齢の場合は徐々に髪のコシの低下が気になっていくでしょう。
また、髪の毛の量や太さは特に変わっておらず、抜ける毛の量が増えたわけでもないのに髪のコシがなくなったように感じるのは、加齢に加えて、不規則な生活や過度なダイエットによって頭皮の栄養状態が悪くなっているということも考えられます。
髪のコシがなくなってきた、という悩みは髪の細さや太さに関係なく、誰もが感じてもおかしくないお悩みなのです。
ボリュームが気になる!
髪のコシがなくなる原因は?
女性の場合は女性ホルモンの分泌量が加齢とともに落ちていくことで髪のコシが失われていることもあります。これは女性ホルモンの「エストロゲン」の分泌が関係しています。
エストロゲンには髪の成長を促し、髪を艶やかにする働きがありますが、エストロゲンの分泌量は閉経に向けて30歳前後をピークに右肩下がりになっていきます。
女性ホルモン分泌量の低下は年齢とともにどうしても起こってしまうことですから避けようはありませんが、少しでも改善することはできます(詳しい改善方法は後述します)。
また、毛根の栄養状態が悪化すると、やはりコシが失われます。栄養状態が悪いということは髪の毛の原料が足りておらず、髪の生産工場と言える毛球がきちんと働けていないからです。
栄養状態が良くても血流不足ならば、血液にのって運ばれるはずの栄養が髪の生産工場に行き渡ることがありません。
ストレスを抱えていたり睡眠不足だったり運動不足だったりして血行不良に陥っている場合に特に、髪のコシが失われていきます。
過度なダイエットをしていて栄養が足りていない方は要注意です。
過度なダイエットをしていなくても、偏食がちな乱れた食生活をしていると、髪のコシが失われる原因になります。
コシだけでなく髪のツヤにも生活習慣はダイレクトに影響されていきます。髪のツヤがよくないと思った時、髪はコシも失っているはずです。
髪を作っているのはアミノ酸でありタンパク質です。上質なタンパク質を摂り入れること、そして、タンパク質を合成するために必要なミネラルである亜鉛などをきちんと摂るバランスの良い食事を心がけましょう。
ストレスを抱えないという意味でも、リラックスできる時間を取ることや、睡眠時間をきちんと取ることも大切なことです。
他にも、加齢や、外的なダメージでも髪からコシが失われます。
髪は元気よ!
コシがなくなると抜けやすくなりますか?
髪のコシがなくなると、すぐに抜毛につながる、ということはありませんが、髪のコシがなくなっている原因をそのままにしておくと抜毛に繋がることはあります。
過度なダイエットや食生活・生活習慣の悪化による栄養不良が原因ならば髪のサイクル(毛周期)の成長期における毛母細胞の分裂にも影響が出て、髪は成長を止めて自然脱毛に至る退行期に入ってしまい、充分に髪が成長しないまま抜けてしまうでしょう。
加齢に伴うコシの低下の場合、今すぐに脱毛に繋がるということはなくても、女性ホルモンの分泌量が低下しているということで、もともと持っている男性ホルモンが優位に働いてしまい、男性ホルモンが原因の脱毛(女性男性型脱毛症(FAGA)が起こることも考えられます。
また、毛穴の汚れや詰まりをそのままにしておくと、頭皮の環境が悪化している状態を続けるわけですからやはり抜毛に繋がってしまいます。
コシを復活させることはできますか?
髪のコシがなくなってしまった、という悩みを改善するために、コシを復活させることはできるのでしょうか。
コシを復活させるためには頭皮環境を良くすることです。
頭皮環境を改善させるとはつまり、血行を良くして栄養状態を改善することです。
ここでは、シャンプー・ブラッシング・食生活の3つを意識することで頭皮の環境は改善することができるでしょう。
頭皮の脂分が気になって1日に何度も洗髪してしまう方もいるみたいですが、1日1回夜の2度洗いが基本。
洗い方はしっかりシャンプー剤を落とすこと、洗髪時は頭皮を指の腹でマッサージするイメージで、リラックスして行うことが重要です。
エス・ハート・エス社の薬用SHSスカルプシャンプーは皮膚や髪の毛と同じアミノ酸によって構成されたたんぱく質で汚れを洗浄するシャンプーです。刺激も少なく、毛穴の汚れをしっかり落とし、皮脂は取りすぎず残しすぎずすっきりと洗い上げることができます。
また、洗髪時にスカルプブラシを使って頭皮をマッサージすることで、立毛筋が刺激されやすくなります。立毛筋は髪を支える筋肉で、毛穴の真下にあり髪のボリュームや立ち上がりに密接に関係があります。
また、食生活では良質なタンパク質を摂り、亜鉛などの髪の合成を助けてくれる食品を摂るようにしましょう。良質なタンパク質のおすすめは大豆製品です。
食生活の改善については、こちらも併せてご覧ください。
また、髪の乾かし方を工夫するという方法もあります。髪を短くしたりパーマをあててふんわり見せたりするという方法もあります。しかし、これらは根本的には解決していませんから頭皮のお手入れを継続しながら工夫して取り入れていくといいでしょう。髪の乾かし方やスタイリングによるふんわりした髪の見せ方については、こちらをご覧ください。
まとめ
髪の毛の弾力である「コシ」。
髪のコシがなくなってきた原因は、加齢によるものや、食生活の乱れによる栄養不良、毛穴の詰まりが原因であることが多いでしょう。
コシがなくなってきたこと自体がすぐに脱毛や薄毛に繋がるわけではありませんが、コシがなくなった原因をそのままにしておくと薄毛の理由になることもあり得ますから、頭皮のケアはきちんとしたいですね。
シャンプーで頭皮のマッサージをしたり、毛穴の汚れをきちんと取り除いたりすることを第一としましょう。
また、ブラッシングで血行不良を改善し、食生活を見直すことで髪に良い栄養を取り入れましょう。
髪のコシをきちんと戻してやり、美髪を手に入れましょう。