頭皮のにおいはなぜ起きる?

2018.4.17

自分の頭皮から嫌な臭いがする。そんな経験はありませんか?
年とともに臭いが気になるようになった、という方もいらっしゃるかもしれません。頭皮の臭いが気になり、他人の目が気になって仕方がない、なんてこともあるかもしれません。

頭皮のみならず皮膚には常在菌などの菌がおり、この常在菌などが皮脂を分解することで臭いが出たり、毛穴から分泌される脂肪酸が酸化されて臭いの原因となったりします。

また、頭皮が硬い、頭皮弾力がないといった、頭皮代謝の悪さも臭いの原因の一つです。
代謝が悪いことで、頭皮のあるリンパの滞りが悪くなるので、老廃物が流れず、皮脂や汗などの臭いにも影響を与えます。
ブラッシングをすることで頭皮代謝を良くしましょう。

この臭いの原因となるものを、シャンプーやブラッシング、食生活で改善して防いでいくことで、頭皮の臭いを抑えることができます。

今日は気になる頭皮の臭いについて、原因や対策、年齢との関わりや食生活との関係性についてお話しいたします。

食事バランス考えて!

頭皮が臭うのはなぜですか?

頭皮が臭うのは皮脂や脂肪酸が分解されたり、変化したりすることに原因があります。
まず、皮膚には必ず常在菌という菌がいます。この常在菌は皮膚にいてくれなくてはならない存在で、腸内にいる善玉菌であるビフィズス菌のような存在です。

この常在菌は頭皮にも当然存在しており、常在菌などの菌が皮脂を分解し、時間が経つと不快な臭いのするガス(揮発性成分)を発するようになります。

加齢臭としても有名なノネナールという成分もまた、頭皮の臭いの原因です。

脂肪腺を通じて体内で作られた9-ヘキサデセン酸という脂肪酸が活性酸素により酸化されるとノネナールに変化します。これが頭皮でも活性化し、ノネナールとなって嫌な臭いの原因となることもあります。加齢臭として有名、と言ったくらいですから、年齢とともにノネナールによる嫌な臭いを感じる方も多いかと思います。

そして、雑菌が繁殖しても頭皮からは嫌な臭いがします。シャンプー剤やトリートメント剤をしっかりと洗い流せてなかったり、ドライヤーできちんと乾かさずに生乾きの状態にしている時間が長かったりすると、雑菌が繁殖して嫌な臭いの原因ともなります。

髪の臭いについてはこちら(「頭皮が臭い原因はなんですか」のURL)やこちら(「髪の毛が臭いのですが改善する方法はありますか?」のURL)も併せてお読みください。

常在菌は皮膚からは切り離せないものですし、加齢とともに加齢臭がしてしまうのは仕方のないことでもありますが、臭いを抑える方法はありますのでご紹介いたします。

このかゆみは常在菌?

臭いがきつくなってくるって本当?

臭いの原因であるノネナールは、加齢臭の主成分とも言われてきました。
加齢臭、と言うくらいですから、年齢を重ねるにつれて臭いがきつくなるのは当然のことです。
特に中年と呼ばれる30~40代から独自の体臭がすると言われているのが加齢臭。
これは、ノネナールの素とも言える9-ヘキサデセン酸が年齢とともに分泌が増えるからとされています。

また、昔ながらの和食を摂る方が減り、欧米風の動物性脂肪分が多く含まれた食事を、現代の日本人が摂るようになったからとも言えます。

さらには、脂肪酸をノネナールに変化させる活性酸素は、ストレス・喫煙・アルコール摂取・紫外線・加工食品の摂取などで発生します。

現代社会においては、ストレスは多いでしょうし、喫煙やアルコール摂取は嗜好品として嗜まれている方も多くいるでしょう。また、加工食品もついつい摂りがちなのではないでしょうか。
年齢に加え、これらの生活習慣が理由で、臭いがきつくなってしまうということもあります。

また、頭皮の臭いを気にするあまり何度もシャンプーしてしまうという方は、シャンプーのしすぎが原因で臭いがきつくなってしまっている可能性もあります。

頭皮のみならず体臭というものは、刺激の強いもので洗浄しすぎても臭いがきつくなりがちです。

これは皮膚の常在菌のバランスが崩れてしまうせいです。たとえば、表皮ブドウ球菌などの常在菌は、臭いをつくる雑菌が繁殖しないようにニオイのバリアになってくれていますが、この表皮ブドウ球菌などを洗い流してしまうと、ニオイバリアがなくなり雑菌が繁殖しやすくなったり、有害な菌が増えてしまったりするのです。

その結果、臭いを取るつもりで一生懸命洗っていても、臭いがきつくなってしまう、ということも起こり得ます。

臭いの素を絶たなくちゃ!

シャンプーで改善できますか?

シャンプーで適切に皮脂を取り除き、また、適切に皮脂を維持することで頭皮の臭いを改善することができます。

常在菌が皮脂を、いわば「餌」にして臭いのもとを作っているということは、その餌をなるべく頭皮に残さないことが大切です。

また、シャンプーの仕方も大事です。シャンプー剤やトリートメントが頭皮に残ってしまうと、それもまた雑菌繁殖の原因となります。

生乾きの洗濯物は嫌な臭いがしますよね? あれは雑菌が繁殖しているのが原因。頭皮もまた、雑菌が繁殖すると嫌な臭いの原因となります。

先ほど述べたように、常在菌のバランスを保つこともまた、大切なことです。

1日に何度もシャンプーをしたり、洗浄力の強すぎるシャンプーを大量に使用して髪を洗ったりするうのは間違いです。

皮脂は取り除きすぎると、反対に過剰に分泌されることもあります。

1番良いのは、1日1回2度の洗髪を夜に行うことです。洗浄力の強いシャンプーを使う必要もありません。弱酸性のシャンプーやアミノ酸系のシャンプーは人体に近い成分で作られていますから低刺激でおすすめです。

低刺激ということは洗浄力の低さが気になるかもしれませんが、頭皮の汚れを落とすためには充分な洗浄力はありますし、2度洗いすることで少量のシャンプー剤で済み、洗浄も充分にできます。
シャンプーを洗い流す時はこれでもか、というくらい洗い流してすすぎましょう。

シャンプーに1分の時間をかけたとしたら、その倍の時間の2分かけてぬるま湯ですすぐと頭皮にシャンプー剤が残ることはありません。
また、臭いを抑えるような薬用シャンプーを使うのも方法でしょう。

トニックは大丈夫?

食べ物は関係ありますか?

脂肪分の少ない活性酸素を抑える食品を摂ると、脂肪酸がノネナールへ変化するのを防ぐことができます。

それでは、どのような食事がいいのか。それはずばり「和食」です。

和食は動物性の脂肪分が少ないため活性酸素が増えにくいでしょう。また、活性酸素を抑える抗酸化物質を含む野菜も多く摂取することができます。和食は加齢臭ノネナールへ脂肪酸を変化させる活性酸素を抑えることのできる理想的な食事と言えるでしょう。

抗酸化物質は、色の濃い緑黄色野菜や、果物に含まれることが多く、魚介類にも含まれています。ニンジンのβカロテンや、トマトのリコピン、緑茶のカテキンなどは抗酸化物質として有名です。

前述したようにアルコールの多量摂取や加工食品の摂取も頭皮の臭いの原因になり得ます。

また、臭いのきつい食べ物の摂取を抑えるというのも方法です。にんにくなどの臭いの強い食べ物は体臭にも頭皮の臭いにも影響が出ると言われています。

緑黄色野菜で臭い撃退!

病気は関係ありますか?

頭皮の臭いが気になる場合で、特に急に気になるようになった時は、病気のサインの可能性もあります。

脂っぽい皮脂臭は脂漏性皮膚炎である可能性があります。これは、皮脂を真菌という菌が分解して起こる臭いです。

アセトン臭(有機化合物)や甘酸っぱい臭いは糖尿病、アンモニア臭は腎機能低下、魚臭い場合は酸素欠損による代謝異常、などです。これらは頭皮に関わらず体臭として感じることもあります。

また、甲状腺機能亢進症の場合は皮脂腺の働きが活発になりますから、皮脂腺から分泌される脂肪酸が増え、臭いがきつくなることがあります。

病気ではありませんがひどい便秘の場合は便の腐敗臭がすることもあるようです。
これらの隠れた病気が臭いとして表面に現れた場合は、医療機関で相談されるのも方法です。

病気なのか?

まとめ

頭皮のにおいの原因。それは、常在菌のバランスや脂肪酸が変化したもの、そして頭皮代謝の悪さが原因です。
常在菌のバランスが崩れるのは、シャンプーの仕方が間違っていたり、乾かし方が足りなかったりすることが原因。そして、脂肪酸の変化による加齢臭とも言われる不快な臭いの原因は、年齢もですが、ストレスや生活習慣の乱れが原因でした。

正しいシャンプーの仕方やブラッシングの方法を覚え、髪はきちんとシャンプー剤を洗い流しましょう。洗いすぎもよくありません。

また、ストレスや喫煙やアルコールの摂取に気をつけましょう。
食生活では和食を摂ることを意識すると良いでしょう。

頭皮の嫌な臭いには、病気が起因していることもあります。病気でないとしても、嫌な臭いがするということはつまり、何かが頭皮で起きているということ。
頭皮からの何かのサインだと捉えて、しっかり頭皮のケアをしましょう。