乾燥フケと皮脂フケの違いを教えてください

2018.5.26

ふと肩を見たらフケがたくさん落ちていた。そんなことはありませんか?

生え際の毛に細かいフケが絡んでいた、頭皮を少しかいたら爪の間にフケが挟まっていた、そんなこともあるかもしれません。

フケは見た目もあまり良くなく、不潔と感じる人もいるので、フケが出ることを気にしてしまうあまり、何度もシャンプーしてしまう人も…。

しかし、何度もシャンプーすることはフケを抑える対処法にはなりません。むしろ、フケを増やしたり、フケの原因となる頭皮環境の悪化を生んでしまったりすることも…。

フケには大きく分けて、乾燥性のフケと皮脂性(脂性)のフケの2種類があります。

どちらのフケもなぜ起きるのか、それぞれの対策・対処法にはどのようなものがあるのか。
今日は乾燥フケと皮脂フケについて、お話しいたします。

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乾燥フケってなぜ起きる?

肩に白いフケがパラパラと落ちる…。
そのようなフケは乾燥フケ(乾性フケ)です。

空気の乾燥やストレス、生活習慣の乱れや病気、シャンプーのしすぎによる過度の脱脂やカラーリング、パーマや紫外線による頭皮のダメージ、が原因としてあげられます。

体調を少し崩した時に乾燥フケが出る方や、薬の副作用で乾燥フケが出る方もいるでしょう。
また、胃腸の具合が悪かったり、ビタミン不足だったりしても乾燥フケは起こりえます。

パラパラと落ちるフケ、それは乾燥して剥がれた頭皮の角質です。
特に乾燥フケは冬季に起こりやすいとされています。肌や頭皮によい湿度は60~65%といわれていますが、日本では秋の始まりから春の終わりまで、湿度は60%を上回りにくいとされています(地域差はあります)。

1年の半分と少しは、肌や頭皮にとって好ましい湿度ではないということです。
また、夏は夏でエアコンによる乾燥や、紫外線による頭皮へのダメージといった外的なストレスによる乾燥が起こります。
そう考えると、1年の大半が頭皮にとっては乾燥しやすい季節なのです。

また、季節や湿度を問わず新陳代謝がうまくいかず、未熟なまま肌の角質層が剥がれてしまい角質表面の乾燥が進むことがあります。
この状態になると肌は炎症を起こしやすく、敏感肌にもなるでしょう。
頭皮に限らず、乾燥肌な方は、乾燥フケが出やすい傾向にあります。

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皮脂フケの原因は?

皮脂フケ(脂性フケ)に悩まされている方も多くいることでしょう。
オイリー肌の方に起こりやすいフケが、皮脂フケです。

皮脂フケの特徴は、乾燥フケのようにパラパラと落ちていかないことです。髪の毛の間に挟まっていることが多く、ベタベタとしているのが特徴です。頭をかいたときに、爪の間に挟まっていることもあります。

皮脂フケの原因は、その名の通り皮脂の分泌によるものです。また、シャンプーやトリートメントのすすぎ残しがフケとなることもあります。

はいえ、皮脂は頭皮のバリアのような役割を担いますから、適度に存在していなければなりません。また、皮脂を気にして過剰に脱脂してしまうと、乾燥フケが出てしまうこともあります。

それではなぜ、皮脂フケが出てしまうほど皮脂が増えてしまうのか。

皮脂はフケやベタつきなどを気にして脱脂しすぎると、体にとって必要なものが不足していると体が判断し、更に皮脂を分泌するために過剰に反応してしまうのです。
過剰に反応して皮脂がたくさん分泌されると、皮脂フケが増えてしまいがち。
皮脂は取りすぎないようにするのがポイントです。

さらに、何かしらの原因でホルモンのバランスが乱れ、男性ホルモンが多く分泌されると、皮脂が増えることもあります。

また、日常生活で、揚げ物や洋菓子や動物性タンパク質といった、脂質の多い食品を多く摂取している人は要注意です。
脂質の多い食品を好んで摂る方は、オイリーな肌質になる傾向があります。

皮脂が増えすぎると、脂漏性皮膚炎という皮膚疾患を発症するリスクも増えます。
脂漏性皮膚炎は、肌の常在菌であるマラセチア菌が増殖することにより起こる接触性皮膚炎です。

皮脂の分泌が過剰になった状態を「脂漏」といい、脂漏の状態では皮膚の角質層は剥がれ落ちやすくなります。そうすると、やはりベタベタとした皮脂フケが増えるわけです。
脂漏性皮膚炎になると、頭皮に炎症が起きて赤みがかったり、かゆみが発生したりすることもあります。

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乾燥フケの対処法は?

それでは乾燥したフケを抑えるための対処法はどのようなものがあるのでしょうか。

乾燥フケの原因は、外的要素と内的要素がありました。
まずは原因を取り除くことが第一です。

紫外線を直接浴びないように帽子をかぶったり日傘をさしたりすると良いでしょう。
パーマ剤やカラー剤は自分に合ったものを選んだり、美容室で専門家に相談したりするのも方法です。

ビタミン欠乏(ビタミンA、C、B2、B6)や睡眠不足、食生活の乱れなどは生活習慣を見直したりサプリメントを摂取したりするとよいでしょう。

フケが気になるからと、1日に何度もシャンプーをするのは良くありません。また、フケを気にするあまり洗浄力の高いシャンプーを使ってしまい、それが結果とし頭皮にダメージを与えてしまっていることも…。

シャンプーは1日1回、夜の2度洗いがおススメです。シャンプー剤を頭皮に残さないように、すすぎの時間は洗いの時間の2倍かけましょう。
また、シャンプーは低刺激で敏感肌用のものを使うと良いでしょう。

季節柄、頭皮が乾燥してしまってどうしても乾燥フケが増える、という方は保湿をするのも対処法です。

オイルや育毛剤、ローションで頭皮を保湿することで乾燥を防ぎ、角質層が剥がれ落ちるのを防ぎましょう。昔から使われてきた植物油の椿油なども、良いでしょう。
シャンプー前の乾いた頭皮にマッサージするように塗ってからシャンプーするのも効果があります。


紫外線は避けましょう

皮脂フケの対策は?

皮脂フケは、皮脂を増やしすぎないようにするのが第一です。

シャンプーのしすぎによる過剰な反応の皮脂分泌の場合は、シャンプーの回数を見直しましょう。
バランスの良い皮脂量を頭皮にキープするためには、シャンプーは1日1回夜の2度洗いシャンプーがおススメです。乾燥フケの対処法時と同様です。

また、日常の食生活で揚げ物や洋菓子類、動物性タンパク質といった脂質の多いものを摂りすぎないこと、水分をよく摂取する事も大切です。

オススメなのは大豆類製品。
高タンパク低脂質な植物性タンパク質は、髪を健康に作るための栄養となる上、脂質が低いので皮脂フケの出やすいオイリー肌を改善する役目を担ってくれるでしょう。

また、ホルモンバランスが乱れて男性ホルモンの分泌が優位になると、皮脂が増える人がいます。男性の方が皮脂の分泌が多いイメージがあるかと思いますが、これは男性ホルモンの分泌が増えると皮脂の分泌も増えるからです。

加齢によるホルモンバランスの乱れは、どうしようもないもの。シャンプーの仕方や食生活の改善で、頭皮の皮脂量バランスを安定させましょう。

まとめ

フケが出ること自体は、新陳代謝が正常に働いている証拠。肌で言えば垢が出るのと同じです。
問題なのは、そのフケが多く出てしまうことにあります。

乾燥フケは乾燥肌タイプの人に多いでしょう。新陳代謝がうまくいかずに角質層が剥がれてしまったり、外的・内的なストレスや栄養の偏りで肌が乾燥してしまったり、季節柄肌が乾燥したりして発生するフケです。フケを気にするあまりシャンプーを何度もしてしまいがちですが、シャンプーはしすぎるのもよくありませんから、夜の1日1回2度洗いを実践しましょう。

皮脂フケはオイリー肌タイプの人に多いでしょう。皮脂を取りすぎないようシャンプーの仕方に注意し、脂質の多い食事を控えるようにしましょう。
フケがあまりにも出るときは脂漏性皮膚炎やアトピー性皮膚炎、そのほかの病気が隠れているときもあります。いつもと違うなと感じたときは医療機関を受診しましょう。