髪をドライヤーで早く乾かす方法
2018.5.28
髪を乾かす道具といえばドライヤーです。しかし、ドライヤーを使うと髪が傷むのでは? 自然乾燥でいいんじゃないの?など、ドライヤーの使用について気になる方は多いかと思います。
ドライヤーによる髪への影響は、ないとは言えません。しかし、自然乾燥はドライヤーを使うよりも更に髪へのダメージを増やしてしまう恐れがあります。
髪を傷めないようにするドライヤーの使用方法がありますから、ポイントをしっかり押さえて髪にダメージのないようしっかりと乾かしましょう。
また、乾かす前にやっておいた方が良いことや、長い髪を早く乾かす方法についても本日はお話しいたします。
自然乾燥よりいいのね!
ドライヤーによる髪への影響は?
ドライヤーを使うと髪が傷む、という人がいます。確かに、ドライヤーの温風は平均110度。髪や頭皮に近づけすぎると火傷する恐れすらある温度です。
そんな温風を髪に当てては、髪が傷むのでは? と思われる方もいますが、ドライヤーを使用した髪の乾かし方さえ間違っていなければ、自然乾燥をさせるよりはよほどドライヤーを使用して髪を乾かした方が良いことは確かです。
濡れた髪を自然乾燥させることのデメリットは後ほどご説明します。
美容室に行くとドライヤーを使わずに髪を乾燥させるということはまずないと思います。髪の専門家ですら、ドライヤーを使って髪を乾かすのですから、ドライヤーは正しく使えば問題はないということはご理解いただけるかと思います。
ドライヤーをかけることは髪を乾かすことはもちろんですが、ヘアスタイルをキープするためにも重要なことなのです。乾かし方でヘアスタイルが決まると言われるほど髪を乾かすということは大切なことなのです。
とはいえ、コテやヘアアイロン含め、高温に髪は弱いものです。髪の成分であるタンパク質は、熱を加えると目玉焼きなる生卵と同じ。これをタンパク変性と言ったりしますが、柔らかく潤いのある髪も、熱が加わることで変性して熱せられた卵のように固まってしまうのです。そうすると、髪の水分が失われ、髪がパサパサしたり、傷んだりするのです。
ドライヤーでの乾かし方のポイントをきちんと押さえて、髪が無駄に傷むことがないようにしましょう。
美容室はドライヤーを使うわよ!
自然乾燥はダメなのですか?
髪が長くて乾かすのが億劫、短髪だから自然乾燥ですぐに乾く、夏場なら髪は自然乾燥で充分。そんな方も多いかもしれません。
また、ドライヤーの熱で髪が傷むのが嫌だからと、敢えて自然乾燥を選択する人もいるでしょう。
しかし、前述したように、自然乾燥をするくらいならドライヤーを使用して髪を乾かした方がよいくらい、自然乾燥にはデメリットが多くあります。
自然乾燥には「枝毛や切れ毛が増えたり、髪がパサついたりする」というデメリットや「頭皮から嫌な臭いがしたり、頭皮が炎症を起こしたりする」というデメリットがあります。
髪はキューティクルという硬いウロコのようなものが外側を覆っています。このキューティクルは、中のものが外に漏れてしまわないように保護している役目があります。キューティクルがきちんと存在していることで、我々は潤いのある艶やかな髪を手に入れることができています。
しかし、髪が濡れた状態になると、キューティクルは無防備にもひらいてしまいます。キューティクルが開くということは、髪は保護されてないのも同然。髪の内部の水分はどんどん蒸発し、髪はパサつき、ツヤを失います。そのダメージが重なると枝毛になったり切れ毛になったり、トラブルに発展していくでしょう。
また、自然乾燥するということは頭皮が湿ったままになっているということです。
梅雨時期の生乾きのタオルは雑菌が繁殖して嫌な臭いがしたりしますが、頭皮にも似た現象が起こります。
湿ったままにすることで雑菌が繁殖し、頭皮は嫌な臭いを放ちます。ひどい場合には頭皮が炎症を起こすことも。頭皮環境の悪化は健康な髪の育成にも悪影響を及ぼします。
頭皮や髪の臭いが気になるという方で自然乾燥派の方は、雑菌が繁殖しているから臭いが発生している可能性が充分に考えられます。
また、自然乾燥させるために濡れた髪のまま寝ると、枕などの寝具も濡れ、衛生状態が悪くなります。
枝毛や切れ毛、頭皮の臭いや炎症を抑えるためにも、髪の毛は自然乾燥させるのではなく、ドライヤーで乾かしましょう。
枝毛や切れ毛は嫌よ!
髪を傷めないようにするには?
それでは、髪を傷めないようにドライヤーをかけるにはどうすればよいのでしょうか。
まずはタオルドライでしっかりと髪の水分を取り除くことです。タオルドライの仕方については後ほどご説明しますね。
タオルでしっかりと水分を取ったあとは、ドライヤーをかけますが、ドライヤーの温風は100度を超えますから、約20〜30CMを目安に、少し離れた場所から当てるようにしましょう。距離が近いと髪や頭皮が火傷してしまいます。
また、風は髪の毛というよりは頭皮に直接当てるようにかけます。
しっかりと乾かしたいところですが、当てすぎも禁物です。温風を当てる時間は短時間に抑えましょう。
ダメージが気になる方は、
温風、冷風交互に切り替えながらドライヤーを当てるとダメージの軽減にもつながります。
髪のキューティクルは根元から毛先に向かってウロコのようになっていますから、それに沿うように風を当てましょう。
タオルで乾かすのね!
乾かす前にやっておくことは?
髪を乾かす前に行いたいことは、丁寧なタオルドライと、アウトバストリートメントです。
タオルドライでは、頭皮をほぐしながら、頭皮の近くの水分を吸い取るように拭きます。この時、タオルで髪をじゃりじゃりと擦り合わせたりしないように注意しましょう。
毛先を小束に分けて、絞り取るように水分を切りましょう。タオルドライだけで4~6割がた乾かすイメージでしっかりと丁寧にタオルドライしましょう。
タオルドライがきちんとできていないと、それだけドライヤーを当てる時間が長くなります。そうすると、ドライヤーの熱を髪に長時間当てることになりますから、それを避けるためにもタオルドライは丁寧にしたいですね。
洗い流さないタイプの、いわゆる「アウトバストリートメント」を使ってドライヤーの熱から髪を守るのも大切なことです。
手のひらでよく伸ばしたトリートメントを髪先につけていきましょう。さらに、粗目のクシで髪全体になじませてトリートメントを行き渡らせると良いでしょう。
トリートメントは様々な種類があり、乾きあがりの髪質も変わりますから、ご自身に合うものを選ぶようにしましょう。
トリートメント効果は絶大よ!
長髪の髪を早く乾かすには?
髪が長い方はどうしてもドライヤーをかける時間が長くなってしまいがちです。
長髪の髪でも、丁寧なタオルドライは必須です。むしろ、タオルドライをきちんとすることで、ドライヤーにかける時間を短縮できることができるでしょう。
また、タオルをかぶってドライヤーをかけるといい、ともされています。タオルで水分を取りながらドライヤーの風で乾かしていくという方法です。
乾かす場所もポイントです。浴室や洗面所といった湿度の多い場所で乾かすと、空気中の湿気のせいで髪も乾きにくくなります。乾燥している場所でドライヤーを当てると、乾きの時間に変化があるでしょう。
ドライヤーの種類を使い分けたり変えたりするのも方法です。ワット数が大きく(1200w以上)、風量も多いドライヤーを使えば、長い髪も乾きやすくなります。
髪の乾かし方は、どんな髪型であろうとも根元から乾かしていくべきですが、長髪の方は下を向きながら乾かすのも方法です。
この時も、頭皮から乾かして、キューティクルのウロコの方向に従って根元から毛先に向けて乾かしていきます。
お辞儀をするように頭を下げ、下を向きながら前髪の頭皮、全体の頭皮、毛先の3つの順番で乾かしていくと乾きが早いでしょう。
まとめ
髪をドライヤーで早く乾かす方法は、丁寧なタオルドライと、頭皮に風を当てる手早いドライヤーの使用。この方法を行うことで、髪に対して負担も少なく、ツヤを維持したまま乾かすことができます。
ドライヤーの熱が髪を傷ませる原因になるのでは? と自然乾燥する人がいますが、切れ毛や枝毛などのトラブルを招くだけでなく、頭皮に雑菌が繁殖することで嫌な臭いの原因になったり、頭皮の炎症の原因になったりもします。
髪の毛を乾かす時は自然乾燥するのではなく、タオルドライをしっかりすることで、髪に熱のダメージをなるべく与えないようにして、手早く乾かしましょう。