女性は何歳くらいから白髪が増えるのですか?
2018.7.31
特に女性の髪のお悩みで多いのが、白髪かと思われます。
加齢とともに白髪が出始めるのは仕方ないこと。いわば自然現象でもあり、避けられない現象でもあります。
女性なら早くて20代後半から、30~35歳で白髪染めを初めて行う人も少なくありません。40歳前後には多くの女性が白髪に悩み、白髪染めをするなどしているようです。
白髪はそもそも、毛根で色素が供給されずに生えることで白髪になってしまうのがメカニズムですが、医学的にはまだ全容が明らかになっていません。白髪ができる理由は遺伝の可能性や加齢、ストレスなど様々です。
本日は白髪のメカニズムや白髪になる原因について、また白髪染めについて、お話しいたします。
白髪は気になるわね!
白髪ができるメカニズムは?
女性の白髪は40歳前後で増え始めるされています。とはいえ、これには個人差があり、早い人ならば20歳代後半から白髪の存在に気付き始めます。
白髪が起こるメカニズムは、今のところ完全には解明されておらず、医学的に予防するのは難しいとされています。
白髪になる原因は、遺伝の可能性や、ストレス、生活習慣の乱れ、加齢(細胞の老化)、病気、紫外線などが原因とも言われています。とはいえ、多くの方は加齢による白髪である場合が多いのではないでしょうか。白髪は自然現象とも言えます。
髪はそもそも、毛穴の奥の毛包という組織でメラニン色素をもたずに生まれてきます。そう、髪は生まれた頃は白いのです。そのあと、栄養とともに色素を送り込まれて黒くなり、黒髪として生えてくるわけです。
この、栄養や色素を送り込む、というシステムがなんらかの理由できちんと働かなくなると色素が送り込まれず、白いままの毛が生えてしまい、それを我々は白髪と呼んでいるというわけです。
また、色素を作るメラノサイト(色素形成細胞)は加齢や病気などが原因でその数を減らしていきます。そうすると、メラニン色素が作られないわけですから白髪が増えていくわけです。
生え変わった時に白髪になる、髪が伸びている最中に白髪になる、病気により突然白髪になる、というパターンがありますが、強いストレスにより一晩で髪の毛が真っ白になる、というのは都市伝説です。白く生えてきた髪が、成長の途中から黒くなることは稀にありますが、黒い色をもって毛穴から生えてきた髪が数時間、そして急に白くなるということはありません。
ただし、紫外線の影響や薬品などによって、黒い髪の色素が焼けて薄くなる、脱色するということはあります。
白髪の原因とよく言われる「遺伝」と「ストレス」の関係については後ほどご説明いたします。
加齢なのかな?
白髪染めを使いだすのは何歳くらいからが多いですか?
白髪が気になり始める35~40歳くらいから白髪染めを使い始める方が多いようです。
とはいえ、それも個人差はあります。早い人なら20代後半から、遅い人なら40歳超えてから、ご自身の白髪の多さや、白髪が気になりだした年齢で白髪染めを使ってもいいでしょう。
白髪染めの種類は様々です。
白髪の多さや、気になる部分、ご自身の髪質などで使い分けてもいいでしょう。
とはいえ、薬剤が含まれるものも多く、アレルギーなどの肌荒れが心配…、敏感肌なので他の髪トラブルが起きないだろうか…、という疑問や不安が残る方は、セルフでの白髪染めではなく、まずは専門家のいるサロンで相談するようにしましょう。
白髪染めには、ヘアカラー、ヘアスプレー(カラースプレー)、カラートリートメント(カラーリンス)、ヘアマネキュア、といったものがあります。
ヘアカラーは化学変化の力を利用して染料を髪の内部に浸透させ、色を沈着させるものです。髪全体が均等に染まるので、自然な仕上がりとなり、シャンプーしても簡単には色落ちはしません。薬剤を使うので髪にも頭皮にもダメージを与えることがあります。特にヘアカラーを繰り返すと髪のキューティクルは傷みやすくなりますし、頭皮へのダメージあります。
心配な方は専門家に相談するようにしましょう。
ヘアスプレー(カラースプレー)は髪の表面に染料を付着されるスプレーです。特に、染めた後に時間が経過して生え際だけ白髪が気になる、というような時に使えるので便利です。シャンプーで洗い流すことができるので、気軽に使え、髪へのダメージも少ないですが、反対にすぐに色が落ちてしまうのがデメリットです。
カラートリートメント(カラーリンス)は、染料濃度が薄く、すぐには染まりきりません。白髪を目立ちにくくするのが目的のヘアケア用品なので、使うたびに少しずつ染料を髪になじませていくイメージで使います。使用するたびに少しずつ髪が染まっていきます。保湿しながら染めていくので、白髪をすぐに染めたい方には向いていませんが、髪に優しいので髪が傷むのが気になる方などには向いています。
ヘアマニキュアは、髪のキューティクルに染料を結合させる染色方法です。ヘアカラーと違い、髪の奥まで染料を染み込ませるわけではないため、髪へのダメージはヘアカラーよりも比較的少ないようです。ただ、色は落ちやすく2~3週間ほどで色が落ちることもあります。
様々な白髪染めがありますので、ご自身の頭皮や髪の質、早く染めたいのか、その日だけでいいのか、生え際だけ染められればそれでいいのかなど、状況に応じて使用するといいでしょう。
また、女性が白髪になり、増加していく時期というのはホルモンバランスも崩れやすい
デリケートな時期でもあります。
ホルモンバランスの影響から肌トラブル、アレルギーなどを起こしやすいです。
毛染めがきっかけでアレルギーになると、2度と毛染めができないほどの強いアレルギーを発症するケースが多いです。
部分ウィッグなどを利用して、できるだけ薬剤の使用期間を減らし、頭皮や体へのリスクを軽減することもお勧めします。
自分に合う方法が一番ね
遺伝は関係ありますか?
白髪のメカニズムが医学的に完全に解明されていないのと同じく、白髪と遺伝が直接関係しているという根拠は今のところありません。
しかし、髪の毛の色を決める「色素」は遺伝するとされていますから、白髪と遺伝の関係は決してゼロとは言えないでしょう。
実際に、親など血族関係者に若白髪の人がいる場合、やはり子や孫も若白髪になったりすることもあります。
遺伝であれば、白髪になってしまうことは避けようがありません。食生活や生活習慣も改善しながら、白髪を気にしすぎるというストレスをためないようにしましょう。
そのためにも、白髪染めを上手に使うのも良いでしょう。
遺伝じゃ仕方がないね!
ストレスは関係ありますか?
ストレスで一晩にして髪の毛が真っ白に!は都市伝説ですが、ストレスで白髪が引き起こるのは起こり得る現象です。
髪の毛に送られる色素を作るメラノサイトは精神的な影響を受けやすいと言われています。
強いストレスを長い期間にわたって受けると、体内の血流が悪くなると言われています。体内が血行不良を起こすということは体内だけにとどまらず頭皮も血行不良であるということ。
血行不良を起こすと、血流に乗って栄養を体の隅々にまで運べなくなるわけですから、やはり頭皮も栄養不良を起こします。細胞が分裂したり髪を太く強く育てたり色素を作ったり行き渡らせたりするためには、栄養は必要不可欠。ストレスにより血行不良と栄養不良を引き起こした頭皮では白髪だけにとどまらず、脱毛などの他の髪のトラブルも起こりやすくなります。
毛球は毛細血管の鳥かごの中にあるようなものです。そして、その毛細血管は自律神経と密接に関わりがあります。
ストレスを受けると髪に影響が出やすいと言われるのはこのためでもあります。
とはいえ、現代社会では完全なストレスフリーの生活ができるのは難しいですよね。
血行不良を改善するために簡単な運動をしたりストレッチをしたり、頭皮のマッサージをするなどして血行不良をまずは改善しましょう。
同時に自分なりにストレス発散の方法を考えたり、リフレッシュする方法を取り入れていき、ストレスをうまく解消していけるといいですね。
まとめ
女性の髪のお悩みで多い「白髪」。
女性ホルモンの分泌がピークを迎えたのち、減少していきホルモンバランスが乱れ始める30~35歳を境に、40歳前後には白髪が気になる方が増え始めるようです。白髪染めを使い始めるのも、その年代が多いようです。
白髪が引き起こるメカニズムについては全容は解明されていませんが、色素を送り込む時にトラブルが起きているか、色素を作る細胞が老化や病気で減少しているのが大きな原因です。
白髪と遺伝の関係性は直接的にはわかりませんが、色素は遺伝するので、白髪が遺伝する可能性は高いでしょう。
また、ストレスを抱えると血行不良と栄養不良を体全体が起こし、少なからず頭皮も影響を受け、白髪のみならず髪のトラブルの原因となります。
白髪が生えること自体は自然現象であり、避けようがありません。白髪染めをうまく使い、気にしすぎないようにすることもまた大切なことです。